アジアで急成長する統合型リゾート事業者2社が、19年前期の決算報告を前に業績を下方修正し、両社が同期間の損失計上を予想している。
韓国の済州神話ワールドを運営するランディング・インターナショナル・ディベロップメントは、金曜に文書を発表し、2019年6月30日までの6か月間に純損失を計上することを予想していると予告した。同社は前年同期間は2.8億香港ドル(約37.71億円)の利益を報告していた。ランディングは、損失の主な原因は「ゲーミング事業の純収入の減少、住宅用不動産販売の売上減少、そして受取利息の減少および金融費用の増加、また済州神話ワールドで様々な施設が連続でオープンしたことによる減価償却費の増加」だと説明した。
サイパンで統合型リゾートを開発しているインペリアル・パシフィック・インターナショナル(IPI)も19年前期に総収入の減少と売掛債権の減損による損失の計上を予想していると述べた。
同社は2018年、VIP売上が73.5億香港ドルから29.1億香港ドルに減少したことによって29.7億香港ドル(約400億円)の赤字に苦しんだ。IPIは当時、2018年に46.9億香港ドルの売上債権を除却処理し、債権残高が96.7億香港ドルになったと述べていた。そのうちの50%以上が1年以上未払いになっている。