フィリピンの宝くじシステムプロバイダーであり、メルコリゾーツのフィリピン現地パートナー、ベルコープの子会社でもあるパシフィック・オンライン・システムズ・コーポレーションは、フィリピン国家慈善宝くじ事務局(PCSO)の全ゲーミング業務を閉鎖するというロドリゴ・ドゥテルテ大統領の衝撃的な決定を受けてまだ先が見えない状態であると話す。
国営のフィリピン通信社(PNA)は、金曜のドゥテルテ大統領の命令後、フィリピン国家警察(PNP)によって21,000店以上のロトおよびスモール・タウン・ロッタリー(小規模宝くじ:STL)店が閉鎖されたことを確認しており、それを受けて今回の追加報告が行われた。
パシフィック・オンラインはPCSOのビサヤおよびミンダナオ地域のロト事業と全国のKENOゲームに使用されるオンラインくじシステムをリースしている。同社はフィリピン証券取引所への月曜の報告書の中で、「PCSOのゲーミング業務の停止に関する情報はまだない状態であり、その上業務停止は大統領とPCSOの局長から出された公式発表を通じて伝えられた」と述べた。
同社はまた、以前にPCSOと交わしていた取引は法に従って予定通り完了したという同社のスタンスについて詳しく述べ、同時に大統領の閉鎖命令による同社が言うところの「計り知れない」一連のマイナスの影響を説明した。
その中には、「PCSOの慈善事業のための資金調達能力、直接または間接的にPCSOのゲーミング業務にその生活がつながっている何千もの国民の暮らし、そして会社および子会社の事業への影響」などがあった。
PNAは、PNPがドゥテルテ大統領の命令が下されてから48時間以内に21,000以上の宝くじ店舗の閉鎖に成功したと明かしており、13,320店のSTL、5,187店のロト店、472店のKENO店そして2,194店のPeryahan ng Bayanナンバーズゲーム店が含まれている。