ウィン・マカオが行うウィン・パレスのフェーズ1拡張には20億米ドル(約2,173億円)の費用がかかると予想されており、計画にはクリスタル パビリオンとして知られるガラスの巨大構造物と並んで650室のホテルタワーの建設が含まれていることを水曜同社が明かした。
昨夜ボストンで行われたウィン・リゾーツの投資家デーでプロジェクトのさらなる詳細が明かされ、着工が以前に計画されていた2020年から2021年末に延期されたことは第1フェーズの完成が2025年まで遅れることを意味している。
JPモルガンのDS・キム氏、ジェレミー・アン氏、クリスティン・ワン氏によると、拡張ではアート、エンターテイメントおよび飲食施設が入る非ゲーミングのクリスタル パビリオンに主な焦点が当てられる予定だという。
さらに650のホテル客室が追加されるフェーズ2の詳細についてはまだ明らかにされていない。
ウィン・リゾーツのマット・マドックスCEO兼社長は以前に、クリスタル パビリオンをバチカンにあるものと同様の没入型体験を提供する施設と説明しており、そこでは「壁と天井のスクリーンによって、観客はステージでのライブなど270度体験をすることができる。そのアイデアを採用し、巨大な600フィートシアターと共にこのエリアにその設備をカスタムで作ることで完全に没入できるものになると考えた。この体験は世界の他の場所では得られないものになるだろう」と説明していた。
フェーズ1の建設には約3年という期間が予想されており、ウィンは15%から20%のROI(投資利益率)を目指している。これは「フェーズ1からのEBITDAが3億米ドルから4億米ドルへと増加すること(またはパレスの直近12ヶ月EBITDAの35-47%の増加)を暗に意味している。非ゲーミングが主となる拡張では少し強気であるように思える」とJPモルガンは述べている。