追い詰められたマカオのThe 13ホテルは、保有する30台のロールスロイスの24台を売却する契約が成立したことで、同ホテル自慢の世界最大のロールスロイス車隊のオーナーではなくなった。
親会社のサウスショア・ホールディングスは木曜、銀行ローンの一部の返済に充てるために、総額2,400万香港ドル(約3.3億円)、一台当たり100万香港ドルで、有名な赤色の名車、ロールス・ロイス ファントムを手放すことを明かした。購入者はツァイ・ヤンピンという女性。
The 13が2016年9月に2,000万米ドルとも予想される費用をかけた車隊を初めて受け取ってから3年足らずでの売却となった。その当時、それらの車はスティーブン・ハン(洪永時)会長がデザインした特別配合の「スティーブンレッド」の塗装で仕上げられ、「ビスポーク」仕様の21インチタイヤと、ハイジュエラー「グラフ」の時計を中にあしらった史上最も豪華な車の1つともてはやされた。その車隊には、選ばれたゲストのためにリザーブされた特別な2台の金のファントムも含まれていた。
The 13は、マカオのコタイストリップ南部に位置するその豪華施設の資金調達に苦戦したことによる合計7度の期限延長など、悲惨な開発期間を経て、2018年8月についにソフトオープンへとこぎつけた。現在はプライベートイベントのゲストを受け入れてはいるものの、資金不足によって多くの部屋が未完成のままになっている。
サウスショア・ホールディングスは最近、最大15億香港ドルの投資の可能性に関する匿名の関係者との交渉に参加している。