長崎IRはオール九州の総意　27日に佐世保のセミナーで4社がプレゼン

　九州のIR候補地として官民の”お墨付き”をもらった長崎では来る6月27日に佐世保市のアルカス佐世保で「九州・長崎IRビジネス構築セミナー」を開催する。

　IRが地元企業にもたらす経済効果、IRの将来性を広く認知してもらうのが狙い。現時点では九州・長崎IRへの参入を検討しているIR事業者4社がプレゼンを行うことが決まっている。

　九州でのIR誘致を巡っては、ここに来て北九州市で再燃する動きがあるが、長崎県佐世保市のハウステンボスが本命候補というのは変わりない。実際に九州・沖縄、山口の9県でつくる九州地方知事会（会長・広瀬勝貞大分県知事）と経済界からなる九州地域戦略会議がこの5日に会議を開き、長崎IR構想を産官で支援していくことを決議した。戦略会議内に官民で構成されるプロジェクトチームを設置することも明らかにした。

　共同議長を務めた九州経済連合会の麻生泰会長は「IRについては様々な課題もあるなかで、長崎県と佐世保市がまず手を上げている。経済界としても応援していくべきと判断した」と話した。

　北九州市で誘致の動きがあることについては「まだどの程度の動きか分からない。その都度対応していく」と明確な方針は示さなかった。