メルコリゾーツ&エンターテインメント(フィリピン)が、フィリピン証券取引所(PSE)が定める浮動株比率の最低基準を下回ったことを受けて、今週火曜の6月11日付でPSEから上場廃止となる予定。
上場廃止は、メルコ(フィリピン)が、MCO(フィリピン)インベストメンツの保有比率を引き上げる狙いで行なった公開買い付けでのクロス取引を完了させた日から6か月後のこととなる。
シティー オブ ドリームス マニラを運営するメルコ(フィリピン)は、丸6か月間浮動株比率の最低基準を満たせなかったために、5月14日時点でPSEから今週同社を上場廃止にする予定であることを伝えられていた。
昨年の公開買い付けでは、MCO(フィリピン)インベストメントが持ち株比率を72.54%から96.1%に増加させ、他の株主の保有分が10%という浮動株比率の最低基準を大きく下回る結果となった。
メルコ(フィリピン)は、普通株数を59億株から11,800株にまで減らし、浮動株比率をさらに引き下げることを目指している。それにより各株式の価値が1ペソ(約2.08円)から500,000ペソへと上がることになる。計画の下でメルコの現在の株式資本をより大きな束にまとめた場合、端株が発生することになり、MCOは現在の株式一株当たり7.25ペソでその端株を購入する予定をしている。この価格は昨年の公開買い付けと同額となる。
メルコ(フィリピン)は当初2018年の公開買い付けをPSEからの上場廃止の手段として計画していたが、投資家が難色を示したためにその時には決定を覆していた。