問題を抱えるサイパンのIR事業者、インペリアル・パシフィック・インターナショナル(IPI)が、オンラインゲーミング事業運営への関心を表明した。
下院ゲーミング委員会は最近、CNMIを同地域のオンラインゲーミング事業の新拠点として確立するための策を承認しており、それを受けて、北マリアナ諸島自治連邦区(CNMI)はオンラインゲーミングへのライセンス発行を許可する法案への投票を行う予定だ。承認されれば、同業界は連邦カジノ委員会(Commonwealth Casino Commission:CCC)が規制を行うことになる。同委員会は、サイパンにあるIPIの統合型リゾートの監督も行なっている。
地元紙のMarianas Varietyによると、IPIのマーク・ブラウン会長は先週の公聴会で、下院ゲーミング委員会に対して、同社が「オンラインゲーミングを非常に好意的に見ており、許可が下りるのであればオンラインゲーミング事業に参入することを以前から検討してきた」と伝えた。
会長は、「当社はオンラインゲーミング支持派であり、この事業を行うことには賛成の立場をとっている」と付け加えた。
IPIまたは関心のある他の事業者によるいかなる開発についても、米有線法(Wire Act)の解釈次第であり、米司法省が同国の有線法はいかなる形式のオンラインゲーミングも禁止するという新しい見解を述べたことを受けて、ここ数か月間は厳しい視線が注がれている。
しかしながら、CCCのエドワード・デレオン・ゲレロ事務局長は、もし有線法が適用されなければ、「IPIの会長との協議を基にした私の理解では、同社は準備が整っておりこの事業を行うことに対して前向きだ。彼らの側でもいくらかの投資、そしておそらく新たに参入する企業が多くあるため、規制する側である我々の方で大規模な投資が必要となるだろう」