MGMの幹部「大阪を世界の食の都」へ　IRセミナー

　オリックスと共同体を組み、大阪・夢洲IRへのコンセプト応募を明言している米IR王手の「MGMリゾーツ・インターナショナル」はライセンスを取得した場合に「大阪を世界の食の都」と位置づけ、「フードショーを毎年開催する」プランがあることを打ち明けた。

　日本MGMリゾーツは大阪市民の理解を得ようと、この13日から大阪・梅田のグランフロント大阪で参加型企画「みんなで考える統合型リゾート＝IR」展を実施している。20日には地元の企業リーダー4人を招き、「地域振興」をテーマに食はもちろん、文化、教育などについてパネルディスカッションを開催した。

　関心度の高さを示すように月曜日の昼間にもかかわらず、会場は満員状態。MGMからはフィリス・ジェームス最高ダイバーシティ責任者とアリ・カストラティ飲食部門責任者が出席。「大阪は巨大なポテンシャルを持っており、観光拠点になりうる。大阪の経済の発展に貢献したい」とし、「教育、文化の面でも支援できれば」と話した。

　一方、千田忠司・大阪府商店街連合会会長は食と観光によるインバウンド作戦が成功していることに触れ、大阪万博とIR開業によるさらなる発展を要望。「MGMはみんな、がんばる、ミナミ」とまとめ、会場内の笑いを誘った。

　セミナーはきょう21日、28日とあと2回予定されている。大阪IRへの入札を明言している5社の中でもMGMは「見える」形で努力している。