IR事業者に朗報！　大阪ダブル選は維新、北海道も誘致の方向へ

　統一地方選の前半戦は7日に投開票され、大阪府知事・市長のダブルクロス選はいずれも大阪維新の会が当選を決めた。知事選は前大阪市長の吉村洋文氏（43）、市長選は前大阪知事の松井一郎氏（55）がともに自民党候補を圧倒。これにより2011年以来の維新による”ツートップ体制”が継続する。投票率は52.70%で、前回の50.51%を2.19ポイント上回った。日本経済新聞など各紙が一斉に伝えた。

　最大の争点は維新が結党以来の看板政策として掲げる「大阪都構想」の是非だった。松井、吉村両氏は二人三脚で支持を呼びかける選挙戦を展開。「府市一体で改革に取り組んできた。後戻りはできない」と話し、2025年大阪・関西万博の誘致に成功した点や教育の無償化、地下鉄民営化などの実績をアピールした。

　「大阪都構想」が実現へ向けて動き出すかは一概には言えないものの、維新はIR超積極派。2024年の「大阪・夢洲」での開業へ向け、一段と加速して行くことは確実だ。

　また、知事選で唯一の与野党対決となった北海道知事選は前夕張市長で与党系の鈴木直道氏（38）が当選。前任者の流れをくむ鈴木氏はIR誘致に前向きとみられており、どんな政策を打ち出すか、今後の動向が注目される。

　北海道の地域IRに関心を持っている海外事業者にハードロック・インターナショナル、ラッシュ・ストリート・ジャパン、シーザーズ・エンターテインメント、モヒガンゲーミングエンターテイメント、フォックスウッズ等がある。