MGMチャイナは、21年第2四半期の純売上高が5.1%増の3億1,100万米ドル(約340億円)となり、調整後のプロパティEBITDARは3月期に比べて約2倍の900万米ドル(約9億8,500万円)を記録。新型コロナウイルスからの回復が遅いながらも着実に進んでいることを受けている。
MGMマカオとMGMコタイで構成されるマカオの業績は、親会社であるMGMリゾーツ・インターナショナルの業績に比べて控えめで、グループ全体の売上高は23億米ドル(約2,520億円)。第1四半期の16億米ドル(約1,750億円)から増加し、前年同期比では683%増加している。同グループは第2四半期に黒字化し、20年第2四半期の8億5,700万米ドル(約938億円)と21年3月期の3億3,200万米ドル(約363億円)の赤字に対し、1億500万米ドル(約115億円)の純利益を記録した。
MGMの売上高は、前年同期比836%増の3億1,100万米ドル(約340億円)だったが、新型コロナの感染拡大が発生する前の19年第2四半期と比較すると、まだ56%低い。
MGMチャイナのVIPテーブルゲームの売上高は、前四半期比で9%増加したが、勝利額はホールド率の低下により9%減の7,100万米ドル(約77億7,300万円)となった。売上高は19年2月期の24%にとどまった。
メインフロアのテーブルゲームは20%増の13億米ドル(約1,420億円)で、19年第2四半期の62%に達した。勝利額は2億5,200万米ドル(約276億円)で、3月期より10%増加したが、これもホールド率の低さが影響している。
特筆すべきは、MGMコタイの売上高10億7,000万香港ドル(約150億円)、調整後EBITDA損失5,540万香港ドル(約7億8,000万円)に対し、MGMマカオは売上高が13億4,000万香港ドル(約189億円)、調整後EBITDA損失が1億1,600万香港ドル(約16億3,300万円)と、再び最も好調な業績を収めたことだ。