MGMリゾーツ・インターナショナルは、現在インフィニティ・ワールド・デベロップメントが保有しているシティセンターの50%の株式を購入し、ラスベガス・ストリップ複合施設全体をブラックストーンに売却することに合意したと述べた。
ストリップの中心部に位置し、約160万平方メートルの広さを誇るシティセンターには、アリアリゾート&カジノとヴィダーラ ホテル & スパがある。
シティセンターの不動産の完全現金化を目的とした契約条件に基づき、MGMがインフィニティ・ワールドの所有する50%の持ち分を21億2,500万米ドル(約2,371億円)で購入すれば、シティセンター・ホールディングス LLCの100%を保有することになる。その購入価格について同社は、購入価格は、15億米ドル(約1,673億円)の純負債に基づく58億米ドル(約6,471億円)の暗黙の評価額に相当すると述べた。これは、ディベロッパーがシティセンター内に建設を予定している複数階の小売複合施設用の2エーカーの土地を巡る先日の売却に影響を与えた後のことである。
シティセンターの完全所有権を取得すれば、同社はブラックストーン・グループが管理するファンドに複合施設を現金38.9億米ドル(約4,340億円)で売却し、アリアとヴィダーラの賃貸料として、年間2億1,500万米ドル(約239億円)がMGMにリースバックされる。
同社のCEO兼社長であるビル・ホーンバックル氏は、次のように述べている。「シティセンターは長年にわたり、ラスベガスでの体験を絶えず高めてきた。観光とビジネスの最適な目的地として、この活気に満ちた街に紛れもない貢献を果たしてきた。
我が社の事業形態と戦略の下、シティセンターのすべてを統合することで、財務結果を一元化し、運用モデルと顧客体験を強化する取り組みを築き、そして世界最高のゲーミングエンターテインメント企業になるというビジョンをさらに推進できることになるだろう。」
ブラックストーンとの合意について、同氏は次のように付け加えた。「この取引は、当社の不動産資産では前例のないプレミアムな価値を表し、ラスベガス・ストリップでアリアとヴィダーラが最高の目的地である証となる。我々は、今後も資産軽量化戦略を実行し、不動産取引で得た収益を活用して財務の柔軟性を高め、新たな成長機会を確保していくつもりだ。」
MGMは、両社の取引が21年第3四半期中に完了する予定であると述べた。