マカオの新型コロナからの回復は6月に減速し、ゲーミング粗収益は前月比で37.4%減少の65.4億パタカ(約912億円)となった。
その背景にあるのは、5月下旬に隣接する広東省で新型コロナが発生したために、マカオ-中国本土間の入境制限の強化と、深セン、広州、仏山の一部地域からの入境に義務付けられた防疫措置がある。それ以来、アナリストらはその新たな制限がゲーミング需要に影響を与えるだろうと警告していた。
ゲーミング監察協調局が発表した情報によると、マカオのGGR数値は、前年度の6月にわずか7億1,600万パタカ(約99億円)という新型コロナの感染拡大以降単独の最低値を記録したが、今年度6月には前年同月比で812.5%の回復を示した。
ただし、これは今年記録された月間GGRの最低値でもあり、2月に記録した過去最低の73.1億パタカ(約1,019億円)を大きく下回っている。
2021年の最初の6カ月間のマカオのGGRは、490.2億パタカ(約5,706億円)を記録し、昨年の同時期に比べて45.4%増加している。