東京地方裁判所が、元衆議院議員の秋元司被告の保釈を認めた。同被告はカジノを含むIR(統合型リゾート)事業をめぐる汚職事件で中国企業「500.com」から複数の賄賂を受け取ったとして最近起訴されていた。
時事通信の報道によると、東京地裁が月曜、秋元被告を保釈保証金3,000万円で保釈することを決定し、すでに全額が支払われたものの、検察側はこれを不服として準抗告しており、地裁の別の裁判官が最終的な可否を判断するまで同被告は保釈されない。
被告の保釈条件では、500.com側に招かれ、マカオのカジノ視察に同行した自民党の白須賀貴樹議員と勝沼栄明前議員との接触を制限している。
秋元被告は、クリスマスの日の最初の逮捕以来、3つの異なる収賄容疑で起訴されており、直近では中国企業側から、200万円の送金とマカオへの旅費を含む385万円相当の賄賂の提供を受けていた容疑で追起訴されている。
また、2017年8月に那覇市で行われたシンポジウムでの基調講演の講演料として「500」社側から、元政策秘書が東京で設立したコンサル会社を通じて同氏に支払われた200万円を受領した疑い、そして深圳にある500ドットコム本社への2017年12月の訪問に関連して同社から別の賄賂を受け取った容疑がかけられている。
同中国企業は、沖縄または北海道のどちらかでのIR開発に関心を持っていたと伝えられているものの、両都市がすでに日本のIRレースから撤退している。
秋元被告は全ての容疑を否認している。