サウス・ショア・ホールディングスが、3社の買主との合意に達したことで、多くの問題を抱えるTHE 13ホテルの50%の株式を7.5億香港ドル(約103.50億円)で売却することを明かした。
このニュースの3週間前にサウス・ショアは「実質株主の関連企業」に40%の株式を売却し、さらに10%が取得される可能性があると述べていた。
今回その関連企業が、ITCプロパティー・グループの100%子会社、ファイン・インテレクト(Fine Intellect Ltd )であることが明かされた。同社はサウス・ショアの10.48%の株式を保有している。2019年10月14日に締結された売買契約の条件の下で、ファイン・インテレクトと別の会社、オール・フェイム・ディベロップメント(All Fame Developments Ltd)がそれぞれTHE 13を管理するサウス・ショアの子会社、ユニ-ドラゴン(Uni-Dragon Ltd)の20%の株式を、3億香港ドルずつ支払って取得する。
2019年10月15日に交わされた2つ目の売買契約では、イーズ・リンク・インベストメント(Ease Link Investments Ltd)という会社が残りの10%を1.5億香港ドルで取得することになる。
サウス・ショアの子会社、ファロンクロフト・インベストメント(Falloncroft Investments Lt)は、ユニ-ドラゴンの50%の株式を保持するが、ファイン・インテレクトは今後2年間でいつでも別の30%を購入できるオプションを持っている。サウス・ショアは、契約の一環として、ユニ-ドラゴンはもう子会社とは見なされなくなり、その業績はグループの連結財務諸表には組み込まれないと述べた。
コタイ・ストリップの南に位置するTHE 13ホテルは、資金問題による一連の遅れの後で2018年8月31日にオープンしたが、同社は最近2019年6月30日までの平均稼働率がたった8%だったことを明かしていた。また、多くの客室が未完成のままになっている。
当初は超高級カジノホテルとして想定されていたTHE 13には66台のゲーミングテーブルを置くスペースが用意されているが、マカオのコンセッション保有社であるメルコリゾーツ&エンターテインメントとの間で以前結んだ潜在的な「サービス契約」の取り決めの元での使用申請はまだ行われていない。マカオのサービス契約では、第三者であるホスピタリティ事業者が、マカオのライセンス保有6社のうちの1社のライセンスの下で、自社の施設においてゲーミングを行うことが認められている。