オーストラリアに上場するアクイス・エンターテインメントの株主が企業買収について全会一致で賛成した。買収によってブルーホエール・エンターテインメント(Blue Whale Entertainment Pty Ltd)が同社の筆頭株主となる。
地元のオーストラリア首都特別地域(ACT)政府による承認がないまま、ブルーホエールはアクイスの株式の最大86.99%を取得する予定で、アクイス・キャンベラ・ホールディングス(オーストラリア)に代わって筆頭株主となる。
アクイスは首都特別地域にあるカジノキャンベラを所有しており、2014年に600万豪ドル(約4億7千万円)で買収している。
今回の買収に関連して最近提出された書類によると、ブルーホエールは「会社に取締役会レベルでの新鮮な視点と、会社の戦略を洗練させる機会をもたらす」という。
また、書類の中では、ブルーホエールがカジノキャンベラの運営を外部委託する可能性があることも示唆されていた。
アクイスはこれまで、3億3,000万豪ドル規模となる同施設の再開発を開始するためにACT政府と交渉を続けている。再開発には2つの新たな高級ホテルおよび世界クラスの飲食・小売店舗の開発が含まれている。しかし、カジノキャンベラが設置を許可されるスロットマシンの数を巡る相違によって、その開発は中断されている。