社長、COO兼業務執行取締役
ゲンティン・マレーシア
パワースコア: 789
昨年の順位: 31
評価理由
- マレーシアで唯一のカジノで、相続財産であるリゾーツ ワールド ゲンティンを監督
- ビミニからバーミンガム、カイロからニューヨーク市クイーンズ区までの世界的資産を保有するゲンティン・マレーシア
2020年末に向けて、ゲンティン・マレーシアは、国内観光市場の予想以上の回復の速さによって新型コロナ感染拡大の最も深刻な影響は回避したように見えた。しかし、10月にマレーシアで第2波が起こり、その後1月に第3波、最終的には最も感染拡大が深刻な状況となり、同社のIR、リゾートワールド・ゲンティンは2021年6月から10月までの4カ月間、営業を停止することとなった。
RWGの新テーマパークであるスカイワールドの開業を今年末まで延期せざるを得なくなり、ゲンティン・マレーシアと長年の社長兼COOであるリー・チュー・ヤン氏にとって、これ以上にないほどの悪いタイミングとなった。
同氏は、パンデミックの期間、会社経営を支援するためにゲンティン・マレーシアの全役員に20%の減給を命じ、従業員にも減給または有給休暇を取得しないことを求める通知を出した。
とは言え、アナリストたちは、ワクチン接種率が上がり、国境再開の日が近づくにつれ、ゲンティン・マレーシアの将来は明るいと考えている。さらに2020年に会長兼CEOのリム・コック・タイ氏の要請で49%の株式を取得した、赤字経営だったリゾートワールド・キャッツスキルのコストを賄うのにも十分となるであろうという。
ゲンティンの家長が最終的な権力は握っているが、同氏は入社24年目にして社長兼COOとして15年を迎え、昨年初めには取締役会にも就任している。RWGの存在が当たり前のように業界の上位の一員であるように、彼自身も古株の一員として存在価値を示している。