香港ジョッキークラブ(HKJC)は、競馬とサッカーのベッティングが好調に推移したことにより、2020/21シーズンの売上高が前年比27.9%増の2,797億香港ドル(約3兆9,600億円)と過去最高を達成した。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けたにもかかわらず、HKJCの競馬売上高は前年同期比12.5%増の1,361億香港ドル(約1兆9,300億円)となり、賭博税137億香港ドル(約1,940億円)が政府に返還された。
サッカーはさらに好調で、51.4%増の1,402億香港ドル(約1兆9,800億円)となり、サッカーくじに関連する賭博税は92億5,000万香港ドル(約1,310億円)となった。
公衆衛生上の理由から2020年2月から9月中旬までの間、オフコース・ベッティング・ブランチの閉鎖と並行して中止されたマーク・シックスのロッタリーが唯一減少した部門。結果的に売上高は34.3%減の34億香港ドル(約481億円)となり、ロッタリー税とロッタリー基金の拠出金は13億香港ドル(約184億円)となった。
合計で294億香港ドル(約4,160億円)が社会に還元された。内訳は、関税、利益税、ロッタリー基金への拠出金として政府に還元された過去最高の249億香港ドル(約3,520億円)と、承認された慈善団体への寄付金としての45億香港ドル(約637億円)。
HKJCは依然として、香港最大の納税者である。
2020/2021年には、賭博売上高の90%以上がオンラインおよびモバイルチャンネルで発生し、合わせると競馬売上高全体の17%を占めた。
フィリップ・チェン会長は、「当クラブは公衆衛生の状況が目まぐるしく変化する中、柔軟性と臨機応変さをもって運営を維持してきた」と述べた。「そして何よりも、コミュニティを最優先するという正しい選択を常に行ってきた」。