JNTO(日本政府観光局)は18日、2021年7月の訪日外客数推計値を発表した。
2021年7月の訪日外客数は 51,100人。これは、新型コロナウイルス感染拡大防止策の一環として一部の例外を除いて国境を跨ぐ往来が停止されていることによるもので、新型コロナの影響前の2019年同月比98.3%減に相当する。なお、観光目的の入国は引き続き認められていない。
2020年1月下旬以降の新型コロナの拡大により、多くの国で海外渡航制限等の措置が取られ、日 本においても検疫強化、査証の無効化等の措置が取られる中で、新型コロナの感染状況の変化により日本及び各国の措置は緩和・強化が繰り返されてきた。日本においては、変異株の感染拡大防止や日本国内における感染抑止のため、新規入国の一時停止、ビジネストラック・レジデンストラックの運用の停止、検疫の強化等の措置が引き続き取られており、訪日外客数は依然として低水準であるが、7月は東京2020オリンピック競技大会の選手・大会関係者の入国等もあり先月を上回った。
JNTOは「新型コロナの感染拡大防止策の一環として、観光目的の国際的な移動に制約が続いている一方、フランスなど欧米豪市場を中心に一部の国においては、ワクチン接種の普及等を受けて入国後の行動制限が緩和されるなどの動きも見られ、感染状況の変化とともに各国の出入国規制や市場動向を引き続き注視していく必要がある」とコメントしている。