ビクトリア州のゲーミング規制機関であるビクトリア州賭博および酒類規制委員会(VCGLR)は、今週のオーストラリアの時事番組で提起された、クラウン・リゾーツに対する規制の有効性に関する疑惑について、独立調査を行うことを発表した。
7月5日(月)に放送されたフォーコーナーズの報道によると、ビクトリア州のゲーミング規制機関は、2012年に酒類規制機関と合併してVCGLRとなった後、その権限が大幅に縮小したという。合併により、ゲーミング規制の予算が削減されたと言われており、元ゲーミング検査官たちは同番組に対し、最終的にはクラウンが自主規制を行い、マネーロンダリングの調査を大きく妨害することになったと語っている。
2007年から2018年までゲーミング検査官を務めたバリー・マッギャン氏は、同社は当初、規制当局を恐れていたものの、合併以降は「クラウンから条件を押し付けられた」とし、「監査は存在していなかった」と述べた。
VCGLTのロス・ケネディ議長は7月8日(木)、元検査官による疑惑について、これから独立調査が行われ、イアン・フレッケルトン勅選弁護士が担当すると述べた。調査は直ちに開始され、終了後に調査結果が公表される。
また、ケネディ氏は、フォーコーナーズに出演した5人の元VCGLR検査官に調査に協力してもらい、必要に応じてVCGLRの記録や人員を自由に利用できるようにすることも明らかにした。
この最新の調査に関するニュースは、クラウン・リゾーツのヘレン・クーナン会長が、クラウン・メルボルンのカジノライセンスを保持するための同社の適性に関して、王立委員会で証言したのと同じ日の出来事。