香港在住者は、2週間以内にホテルでの検疫を受けずにマカオへの入国が許可されるかもしれない。これは、香港当局が6月21日(月)に両特別行政区間の渡航規制の緩和に合意したことによるもの。
両政府間のビデオ会議の結果、マカオは、香港国内で新型コロナウイルスの新規感染者が28日間連続で報告されなかった場合に、現在の規制を条件付きで緩和することに合意。香港では、6月5日(土)に感染者が報告されたのが最後で、このままいけば7月6日(火)から制限が緩和される予定である。
しかし、マカオの新型コロナウイルス対応調整センターは、規制が完全に解除されるまでには、現地で感染者の発生しない期間がより長くなくてはならないことを6月22日(月)に認めた。
マカオ保健局のアルビス・ロー・イーク・ロン局長は、この計画は規制を段階的に緩和していき、初期段階では香港からの渡航者にもワクチン接種を求めるクオータ制になると述べている。
出国前とマカオ到着後に検査が必要となる。また、将来的に感染者が確認された際には医療検疫を再開するという「サーキットブレーカー(あらかじめ設定された上限に達した場合一時的に停止する)」制度も導入される。
クレディ・スイスのアナリストであるケネス・フォン氏、ロク・カン・チャン氏、ジャスミン・ワン氏が6月21日(月)に行った報告によると、マカオのGGRへの初期の影響は最小限に抑えられるとのこと。
「香港からマカオに行くギャンブラーは、かつてマカオのGGRの10%から15%程度を占めていたと推測される」。
「また、その基準は我々の予想よりも厳しいものであった。(1) クオータ制であり、(2) 旅行者はワクチン接種を受ける必要があるが、6月20日現在で香港市民の約18. 8%しか接種が完了していないため、GGRに対する純利益は、GGRの合計10から15%よりも低くなり、(3) 現在提案されている規則では、家族旅行者(子供を連れて行く親)を対象に、子供が香港で既にワクチンを接種していないとマカオに行けない可能性があり、(4) サーキットブレーカー制度の仕組みが、仮に香港国内で新規感染者が1名でも発生した場合に、再開を中断しなければならない可能性もある」。
一方、広州市では2日連続で新規感染者が報告されていないが、東莞市と深セン市では月曜日に各1名が報告された。6月21日(月)現在、マカオでは、中国本土の以下の地域を訪れたことのある人を対象に、14日間の隔離を義務付けている。
広東省
- 広州市:茘湾区、海珠区、越秀区、番禺区、南沙区、白雲区永平街道
- 深セン市:宝安区福永街道(深セン空港および福永フェリーターミナルを除く)
- 東莞市:南城区、馬城鎮の清華大学東莞キャンパス
- 佛山市:鶯歌包装有限公司、南海区、禅城区
- 湛江市:呉川市 武川市覃巴町の西龍村
浙江省
● 温州市:平陽県の万全町