横浜市の違法パチスロが摘発され、従業員の男3人が現行犯逮捕された。
違法パチスロ賭博店「ラッキー」の従業員の男3人は9日朝、横浜市中区の雑居ビルの一室で客9人を相手にパチスロ機を使って常習的に賭博をした疑いで現行犯逮捕された。
警察によると、この店は4月上旬から営業を始めたとみられ、パチスロ機56台と現金約450万円を押収した。
今回摘発された同店がある中区は、横浜IRの誘致予定地の山下ふ頭がある地域。同店は、店内で、またはインターネットなどを利用しバカラなどの賭博を行わせる違法カジノとは異なり、パチンコ店で使用されるパチスロ機を設置した、いわゆる闇スロなどと呼ばれる違法賭博店。主に、現行の規制に適合しなくなり、既にパチンコ店からは撤去済みの高射幸性機種や改造機などを設置し、パチンコ店よりも高いレートで客に賭博させる。
近年摘発されている違法賭博店のほとんどがバカラ賭博店であるが、パチスロ機を使用した賭博店もしばしば摘発されている。暴力団の資金源になっている場合も多く、非常に懸念されている。
闇スロが横行する事態を重く見るパチンコ業界団体の「パチンコ・パチスロ産業21世紀会」は、警察庁と連携して「闇スロ撲滅宣言」を出しており、啓発ポスターの作成、情報提供フォームの運営などを行っている。