和歌山県が誘致を進めているカジノを含む統合型リゾート(IR)の実現に向けて、県内企業約100社でつくる「わかやまIR推進協議会」の総会が1日、和歌山市内で開かれ、IRが地元の観光振興や産業の発展につながるとの認識を改めて共有した。毎日新聞が伝えた。
総会で、白子勝昭代表幹事は「アフターコロナを考えると、IRが和歌山に来なければ厳しい経済環境になる。何が何でも誘致し、地元経済の浮揚につなげたい」とあいさつした。
要請に応じ、事業者の一つ「サンシティグループホールディングスジャパン」(東京都)の大原義勝社長らも出席。「食べ物や自然、歴史など和歌山だから伝えられる良さがある」などと改めて熱意を語った。
また推進協は県に対し「選定委員会の意見を十分尊重した優秀な計画と、安定した和歌山の財政運営を県民に約束できるような判断を切にお願いする」とした決議文を採択した。近く提出するという。
和歌山県は現在、IR事業の公募に手を挙げた「クレアベストニームベンチャーズ」(東京都)と「サンシティグループホールディングスジャパン」の2者から事業計画の提出を受けて、事業者選定委員会の審査を含めて選定中。近日中に優先権者を公表する。