マカオのカジノコンセッション保有者ウィン・マカオは、2021年上半期にウィン・マカオの第2フェーズ拡張の一部をオープンする予定だと述べているが、コタイのリゾート、ウィン・パレスのより大規模な拡張プロジェクトは、今年の動きがなさそうだ。
ウィン・マカオの現在の資本支出プロジェクト詳細は、月曜日に発表された同社の2020年の年次報告書に記載されている。2020年に72.2億香港ドル(約1,000億円)の損失を計上したウィン・マカオは、マカオ半島のオリジナル施設ウィン・マカオと2016年にコタイでオープンしたウィン・パレスの統合型リゾート2箇所を、特別行政区で運営。
同年次報告書によると、ウィン・マカオのレイクサイドカジノの第2フェーズ拡張は現在、「実質的に完了」しており、市場の状況に応じて21年上半期中に一部がオープンする予定だ。このフェーズでは、新たにレストラン2軒と約650平米の小売スペースが追加される。
ウィン・マカオの拡張プロジェクトの第1フェーズは、2019年11月にオープンし、マス市場を対象にしたゲーミングテーブル44台と改装したハイリミットスロットエリアが追加された。
しかし、新型コロナウイルスの影響で、はるかに大規模な第2フェーズ拡張が保留されているウィン・パレスでは、あまり進展が見られない。同年次報告書には、ウィン・パレスの第2フェーズの設計を続けているが、「2021年に本プロジェクトの建設に関連した多額の資本支出が発生するとは考えていない」と述べられている。
「当社は、事業を展開する市場の状況や情勢を今後も監視し、将来的には主要プロジェクトの資本支出を再開する予定だ」。
建設が進めば、ウィン・パレスの第2フェーズは、「イベントスペース、インタラクティブなエンターテイメント設備、飲食物の提供、ホテル客室の追加など、非ゲーミングの様々な設備を取り入れた、ユニークで世界クラスの文化的目的地」になると同社は述べている。