サンシティグループによる和歌山IRのRFPには、同社CEOのアルヴィン・チャウ氏によるプレゼンテーション動画が盛り込まれており、そこには同社による和歌山IRが、県が有する自然とうまく融合することを望んでいると述べている。
サンシティグループCEOのアルヴィン・チャウ氏は、広大な自然環境との融合や真の地元文化の振興を図りながら、自然と一体化する和歌山の統合型リゾートに関する自身の展望を述べた。
サンシティは、和歌山のIR開発計画の候補者の2社のうちの1社で、和歌山マリーナシティを拠点としたその計画をIR2.0と称した。開発された場合、サンシティの和歌山複合観光施設は、2,600室の客室とヴィラ、レストラン、スカイラウンジ、温泉とスパ、充実した会議室と展示会場、屋内スポーツ施設、近くの海岸沿いの町や観光名所へのボートツアーを提供するだろう。

和歌山県への提出する提案書の一部として製作された動画の中でチャウ氏は「自然と共に作るIR2.0は当社の日本進出の野望の中心である」と述べた。
「こんなにも自然豊かな環境と、長い歴史と文化を有する和歌山は、国内一流の国立公園に匹敵する」と語った。「ここに我々のIR施設の建設がなされれば、他のIRと比べても前例のないものになると確信しており、それは地元の生態学的環境、歴史、文化を融合するものになるだろう。
サンシティグループは、斬新且つ一線を画す統合型リゾート開発コンセプトを提示するつもりだ。当社は、現存する和歌山の自然環境、歴史や文化を大切にし、また地域コミュニティとの調和を図るだろう。そうすることで当IR内だけでなく、県全体が活力に満ちることになる。
当IRにおいて、我々は日本文化を継承しなければならない。多くの地域的要素と、和歌山県内と日本国内におけるパートナーと協働しながら、国際会議や展示会、また国内芸術のような地域文化活動など多くの活動を実施する計画をしている」。
サンシティグループは、すでに和歌山をヨットの停泊地にする意図を示しており、昨年、Japan Sail GP Teamとユースアカデミ ー・オフィシャルパートナー契約を締結した。和歌山セーリングセンター(マリーナシティ)での若手育成強化アカデミー、および海洋保護レクチャー会にもまた協賛している。

チャウ氏は、「IR2.0に有望なこの海岸地域は我々に特有な機会を与えてくれた」と述べた。
「未来のIRの方向性を選ぶよう求められたならば、私は観光的要素に関し、複雑になることに加えて、我々は海辺の都市にいることもあり、当社がIRの内でのスポーツ&ウェルネスを発展させるためにいくつかのスポーツ的要素を加えて、ポジティブなメッセ ージを届けるつもりである」。
その産物と資源の大部分を地元で調達することを重要視する計画を詳述しつつ、チャウ氏は、サンシティが「和歌山の地元の自然環境と観光業の発展を促進することを望んでいる」と述べた。 「我々は、多くの人々が和歌山が有する伝統や歴史、文化を理解してくれることを望んでいる」。