長崎県が1月29日に公表した九州・長崎IR設置運営事業の参加登録申請者5者のうち、既に参加を表明していた4者に続く残りの1者が新たに判明した。
最後の1者は株式会社THE NIKI(日本)と、チャウフー (パークビュー) グループ(本社:香港).のコンソーシアム、NIKI & Chyau Fwu (Parkview) Group。
株式会社THE NIKIは、二期リゾートが運営してきた二期倶楽部を源流とする企業。二期倶楽部(栃木県那須)として2017年秋までの30年以上に及ぶリゾート運営の経験がある。
チャウフー (パークビュー) グループは、1950年代に台湾で設立された建設・開発企業であるChyau Fwu社を起源とするコングロマリット企業。北京やシンガポールでのMICEや商業施設、オフィスビルなどの開発・運営実績があり、日本国内では、沖縄のウェルネスリゾートを開発している。現在、北海道のニセコにスノーリゾートを開発中。
同社HPには、「株式会社THE NIKIとチャウフー (パークビュー) グループは、九州・長崎特定複合観光施設 (IR) 設置運営事業に、応募することといたしました。佐世保市の九州・長崎IRを中心とし、そこから最先端技術を駆使した大村湾のスーパー・スマート・コミュニティの実現へと広げることを提案します。そして、これが日本における地域活性化のモデルケースとなることを目指しております。日本国内・地元有力企業とNIKIとチャウフー (パークビュー) グループからなるチームこそが、九州・長崎IRを実現・成功する核であると確信いたしております」とコメントが出された。
長崎IRのRFP(事業者公募)には5者が応募したことが公表されており、カレント(長崎)とゲットナイスホールディングス(香港)、オシドリ(香港)とモヒガン・ゲーミング&エンターテインメント(米国)、カジノ・オーストリア・インターナショナル(オーストリア)、ピクセルカンパニーズ(東京)とパルトゥーシュ・グループ(フランス)の4グループが参加を表明していた。
最終的に長崎IRのRFPに5者が出そろったことを受け、先行していた3者のひとつ、カジノ・オーストリア・インターナショナル日本法人の林明男社長は「ライバルは増えたが、長崎が注目されていることはいいこと。私たちは引き続き安心、安全、安定をセールスポイントに全力で取り組んでいく」と話している。