大阪府は大阪市とともに人工知能(AI)などの先端技術を活用した「スーパーシティ構想」の実現を目指しており、参画する事業者及びアイデアを募集すると1月27日に発表している。「まるごと未来都市」に向けた斬新で魅力的なアイデアを募ることで、国からの指定獲得に結びつけたい考え。応募期間は2月26日まで。
対象エリアは大阪中心部の梅田にある「うめきた2期地区」と万博・IR予定地の「夢洲地区」としており、春以降に予定されている国の地域指定の獲得を目指す。選ばれれば「スーパーシティ型国家戦略特別区域」として、規制緩和などの特例措置を受けることができる。
吉村洋文知事は、この2地区について「どちらもグリーンフィールドで、人が住んでいないからこそできるものがある」とし「いままでの日本の既成概念ではなかなかできなかったが、大阪ならではの『やってみなはれ』精神で提案を募集したい。大阪はイノベーションが生まれやすい土台と気質がある。僕らはそれを支えていきたい」と話した。
大阪府と市はスーパーシティ構想を広く知ってももらうため、2月8日に「スーパーシティ・フォーラム」を開催(ウェブ配信)する。
国の公募は3月26日に締め切られ、4月以降に全国で5カ所程度が区域指定される見通しだ。