ロッテツアー・ディベロップメントが手掛ける14億米ドル(約1,455億円)の統合型リゾート「済州ドリームタワー」の中に位置するグランドハイアット済州が5つ星に認定され、今四半期のカジノ営業開始に向けて着々と準備が進んでいる。
地元メディアの報道によると、5つ星認定の達成は、ロッテツアーのカジノを現在のロッテホテル済州から済州ドリームタワーへと移転する手続きを早く進めることに役立つという。韓国ではカジノを入居させるホテルは5つ星に認定されていなければならないという前提条件がある。
ロッテツアーは、2021年3月11日の新カジノのオープンを目指している。
移転によって、現在のゲーミングスペースはほぼ5倍の5,000㎡以上に拡張される予定で、ゲーミングテーブル5台、マシン51台は150台と300台に増設される。
しかしながら、同社はまず、地元当局からの承認を得なければならない。特に、済州島知事が済州島自治道議会やカジノ監督委員会(Casino Supervisory Committee)から意見を集めた後に承認を得る必要がある。議会の意見聴取は2月22日に予定されている。
38階建て、169メートルの高さを誇る済州島で最も高い建物となる済州ドリームタワーには、ショピングモール、レストランおよびバー14軒、屋外プールデッキ、ラウンジのある最上階スカイデッキ、スパ2軒、そしてホテルなどが入る。
済州ドリームタワーは、ロッテツアーの前任だったトンファ・インベストメント・アンド・ディベロップメントが1980年に同タワーが建つ約30ヘクタールの土地を購入してから約40年の時を経て昨年12月にオープンした。掘削作業が開始されたのは1984年だったが、資金不足で中断された。プロジェクトは最終的に2008年に復活し、デザイン変更を経て2016年5月に工事が再開された。