マカオの元ジャンケット投資家、リッチ・ゴールドマン・ホールディングスが、合弁パートナーとの間で利益分配協定を結んだことによって、フィリピンでの新たなジャンケット事業をマニラのソレアリゾート&カジノで開始したと明かしている。
香港証券取引所の発表の中で、リッチ・ゴールドマンは、12月30日の協定への署名によって、ソレアの新VIPルームへの客の提供を目的とした合弁会社を組成するために結ばれた2020年4月の協定における前提条件の1つが完了したと述べた。
リッチ・ゴールドマンの子会社、プライム・ジェイド・エンタープライズが51%を、グレート・ハッピー・センチュリーという独立した第三者が49%を所有するこの合弁会社では、2社がそれぞれ51万香港ドルと49万香港ドルという額で510株と490株を購入する。グレート・ハッピーは、当該VIPルームを運営予定で、リッチ・ゴールドマンの元マカオパートナーであるTam Ka Wo(譚嘉和)氏が100%を所有する。
当初、2020年4月に結ばれた最初の協定の3か月以内に営業開始予定だったものの、新型コロナの影響で新VIPルームの立ち上げが遅れた。しかしながら、リッチ・ゴールドマンは利益分配協定への合意がなされたことで、新合弁会社は2021年1月1日からソレアVIPルームでのライブゲーミングテーブルへの客の仲介を開始する。
その見返りに、合弁会社は、カレンダー月ごとにその関連VIPルームでTam氏がライブゲーミングテーブルから生み出したローリング・ターンオーバーの1%を受け取る。
リッチ・ゴールドマン・ホールディングスは2020年3月、残った唯一のマカオのジャンケット事業者で、それまでSJMのグランド・リスボアの8つのVIPテーブルを運営していたHoi Long Sociedade Unipessoal Limitadaと離別したことを明かした。
同社は以前、別の2社のジャンケットパートナーと提携していたものの、ベネチアン・マカオ(VML)が、Hao Cai Sociedade Unipessoal Ltdとのベネチアンの14のVIPテーブルを運営するためのプロモーション契約、そしてHou Wan Entertainment Ltdとのサンズ・マカオの10のVIPテーブル運営のプロモーション契約を終了した2017年にその両方を失った。
リッチ・ゴールドマンは4月、「積極的にゲーミングビジネス拡大の可能性を模索し、ゲーミング事業のための新たなジャンケット事業者を探している」、そして「取締役会はグレート・ハッピーとフィリピンで合弁会社を設立することは、グループがゲーミング事業をフィリピンへと多様化させていくための戦略的な動きを表しているという風に見ている」と述べていた。