2020年11月の訪日外客数(推計値)は、56,700人(前年同月比 97.7%減)となり、14カ月連続で前年同月を下回ったものの、実数としては前月から増加した。日本政府観光局(JNTO)が発表した。
新型コロナウイルス感染症の拡大により、日本における検疫強化、査証の無効化等の措置が引き続き取られていること、また、多くの国で引き続き海外渡航制限等の措置が取ら れていること等により、ビジットジャパン重点22市場の多くで訪日外客数が対前年同月比で 99%を超える減少となっている。しかし、一部の国と日本の間で「ビジネストラック」や「レジデンストラック」の運用が開始され、さらに、10月1日以降は、一定条件下のビジネス等に限り、許可数は限定的ながら、全ての国・地域からの新規入国が可能となったこと、11月1日以降、日本政府により中国、ベトナム、韓国等11の国・地域に対する感染症危険情報がレベル2に引き下げられるなどの緩和措置がとられていることもあり、訪日外客数の実数は徐々に増加している。
JNTOは、「新型コロナウイルス感染症の拡大により、依然として世界的に旅行需要が停滞している状況にあるが、他方で我が国では入国規制の緩和が進められていることも踏まえて、感染症の推移とともに今後の市場動向を注視していく必要がある」とした。
11月の訪日客数を国別にみると、1位は中国の18,100人、2位はベトナムの14,700人、3位はインドネシアで3,400人となっている。