マカオのゲーミング事業者、ウィン・マカオは、ゲーミングフロアのターンオーバーが2019年の47%の水準にまで回復し、第4四半期の最初の2カ月の間にGGRは31%に、調整後EBITDAは黒字の領域にまで回復したと話す。
同社は昨夜、事業報告を行い、専門の投資家向けに追加の新規社債発行を実施する計画も同時に発表した。社債や発行額に関するこれ以上の詳細は明かされなかったものの、ウィン・マカオにとっては6月の7億5,000万米ドル(約779億4,830万円)の募集、そしてその後8月の8億5,000万米ドルの募集に続く3度目の社債発行を意味しており、これらはまとめて一連の社債発行と見られている。
同社は報告書の中でこのように述べた。「提案中の社債発行からの調達資金はウィン・マカオのクレジット・ファシリティの下にある残高の一部の返済を助けるために使用するつもりだ。
取締役会は、提案中の社債発行を実行に移し、その調達資金を目的のために使用することは、当グループの債務の満期の状況を延長し、当グループの担保付債務を減らすことになるために、当社にとって大きな利益となると考えている」。
しかしながら同社は、10月の始めから大きく改善した数字についても説明している。20年第3四半期には収益が前年比93.7%減の6,710万米ドルに落ち込み、調整後EBITDAの損失が1億1,210万米ドルにのぼったことを報告していた。
ウィン・マカオは、2020年10月1日から11月30日の間の予備計算が、営業総収益が2億5,800万米ドルから2億6,200万米ドルの間に、そして調整後プロパティEBITDAが1,300万米ドルから1,500万米ドルの間になることを示していると述べた。
GGRもまた、19年第4四半期の31%の水準にまで回復し、1日の平均テーブル・ドロップは47%へと回復した。ゲーミング税を除く事業費は、2019年第4四半期の300万米ドルに対して今回は230万米ドル、ホテル客室稼働率はウィン・パレスで54.3%、ウィン・マカオで60.6%となった。
ウィン・マカオは現在、自由に使える引き出し条件無しの現金および現金同等物が21億米ドルあると述べ、それには2020年11月20日時点のウィン・マカオのリボルバーの下での2,510万米ドルの借入能力が含まれている。同社は、11月に同額の2,510万米ドルを返済した。