MGMリゾーツ・インターナショナルが、2020年1-3月期にマカオ子会社であるMGMチャイナの収益が前年比で63%減少し2億7,200万米ドル(約292億9,930万円)に落ち込むことを警告している。
MGMリゾーツは、新型コロナウイルスを前に流動性をさらに高めることを狙いにした50万米ドルの債券発行を発表しており、この速報値は、昨夜に出された目論見書に含まれていた。債券発行額はその後75万米ドルに増額されている。
20年第1四半期の確定値は来週後半の発表になる中、MGMは先に、MGMチャイナの63%減収、そして調整後施設EBITDARが88.6%減の2,200万米ドルに落ち込んだことなどの一部情報を明かした。
同社はまた、MGMコタイとMGMマカオというマカオに持つ施設の日々の現金事業費が、1日当たり150万米ドルであることも明かしており、「それら施設で稼ぎ出される額を大幅に上回っている。
マカオ、香港、中国本土の特定の都市および地域でまだ多くの渡航・入境制限が実施されたままになっており(中略)、同社のマカオ施設への来場者数に多大な影響を及ぼしている。これはMGMチャイナの業績に重大な影響を与え続ける」と述べた。
20年第1四半期、MGMリゾーツでは、最近行われたMGMグランド・ラスベガス/マンダレイ・ベイの不動産取引によって営業利益は3億7,000万米ドルから13億米ドルへと増加したものの、主にMGMチャイナが原因となって、グループ全体の純収益はおよそ29%減の23億米ドル、調整後のEBITDARは61%減の2億9,500万米ドルに落ち込んだ。
MGMリゾーツは、MGMチャイナとMGMグロース・プロパティーズを除いた同社の事業費は現在1月あたり2.7億米ドルで推移しているが、2020年3月31日時点で60億米ドルの現金および現金同等物を持っていることを強調しており、その中にはMGMチャイナの3億8,100万米ドルが含まれている。