ウィン・リゾーツは、19年12月31日までの3カ月間に、VIP売上高が大幅に減少したことによって、営業収益が13.8%減の11.2億米ドル(約1,231億円)に落ち込んだことを報告した。
同四半期、マカオがそれでもグループ全体の収益の67.6%に貢献した一方で、この減少幅はウィンを赤字に転落させるほどで、16.5億米ドルの収益に対する会社に帰属する損失が7,290万米ドルとなったことを報告した。同社は18年4四半期、4億6,490万米ドルの利益を計上していた。
マカオの旗艦IRであるウィン・パレスがその打撃をまともにくらい、営業収益は20.3%減の5.9億米ドル、そして調整後の施設EBITDAは21.6%減の1億7,760万米ドルに落ち込んだ。その原因は、VIP売上高が93.1億米ドルへと42.4%の減少、そしてVIP勝ち金が2億8,640万米ドルへと45.5%も減少したことだった。マステーブル・ドロップは12.5億米ドルへと3.6%減少した一方で 、スロットマシン取扱額は10億米ドルへと2.0%増加した。
19年第4四半期、ウィン・マカオでは営業収益が5億2,540万米ドルへと5.1%減少し、調整後施設EBITDAは1億7,010万米ドルへと1.5%減少した。VIPはここでもマイナス成長の原因となり、売上高は79.3億米ドルへと37.9%減、そして勝ち金は2億5,970万米ドルへと28.8%減少した。
ウィン・マカオのマステーブル・ドロップが13.9億米ドルへと10.6%増加した一方で、マステーブルの勝ち金は8億2,580万米ドルへと6.0%減少した。
全体的には減少したにもかかわらず、ウィン・リゾーツのマット・マドックスCEOは、半島にあるウィン・マカオの1.3億米ドル規模の最近のアップグレードなどのマカオの投資が、「我々をどんなマーケット環境でも競争できる位置に立たせてくれる。そしてそれは過去最高のマステーブル勝ち金がこの四半期も続いたことに支えられている。
開発の面でも成功を収めた四半期だった。我々は大きく歩みを進めて、業界をリードするグローバルな成長のパイプラインを伸ばすことができた。11月、我々はウィン・マカオで新しいレイクサイドカジノの主要部分をオープンさせたことで、半島の看板統合型リゾートとしての同施設の立場をさらに固めることができた」と述べた。