ドナコ・インターナショナルは、2人の個人がドナコの全取締役を入れ替えるよう請求している件で、最近同社の19.25%の株式を取得したアジア拠点の投資会社オンヌットロードが出した要請に応じて、株主総会を招集する予定であることを明かした。
オーストラリア証券取引所への報告書の中で、ドナコは、ジェラルド・ニコラス・タン・エン・ホー(Gerald Nicholas Tan Eng Hoe)氏とパトリック・タン・テク・リー(Patrick Tan Teck Lee)氏から、同社の現取締役全員の解任、そしてこの2人の請求人を含む5人が代わりに取締役に就任するよう求める2通の通知を最近受け取ったことを明かした。同社はこれらの通知は無効だとしている。それらの通知が無効であると見なされている一方で、オンヌットロードは記載されている決議案を支持せず、この2人との間に合意や理解は一切ないと述べているものの、現在、株主総会の開催を要請している。
代わりに、ドナコの最大株主は、「無効な通知の中で主張されている問題に決着を付け、会社が異論に左右されない安定した現取締役会と共に前進するために、これらの決議案に関して株主に賛否を問うことは会社の利益であると考えているというのが我々の見解だ」と述べた。
Inside Asian Gamingは、ジェラルド・タン氏は7月に取締役会の投票で解任されたドナコの創業者であるジョーイ・リム氏の近しい友人であり仕事仲間だと理解している。リム氏は解任される前の昨年、債務不履行に陥り、同社に持っていた27.25%の全株式を失った。
ドナコは8月、オンヌットロードの親会社であるアーガイル・ストリート・マネジメントからヤン・ホー・レオ・チャン(Yan Ho Leo Chan)氏とカーケイ・ウォン(Kurkye Wong)氏の2人を新取締役として追加することを発表した。
アジア太平洋地域のゲーミング業界で豊富な経験を持つベテランのポール・アーバックル氏も最近ドナコの新CEOに任命された。
直近の報告書の中で、ドナコは、もしこの2人の請求人によって出された決議案が通れば、オーストラリアに通常居住している取締役は1人のみとなり、従って、最低2人の取締役がオーストラリアに通常居住することを求める企業法に違反することになると述べた。