香港に上場するサミット・アセント・ホールディングスでは、2019年上半期の利益が4,280万香港ドル(約5億7,712万円)へと急増した。これはロシアの統合型リゾート、ティグレ デ クリスタルでのゲーミング粗収益の急成長に後押しされたもので、昨年同期間の収益はたった260万香港ドルだった。
2019年最初の6か月のグループの総収益は24%増の2億5,730万香港ドルとなり、ティグレ デ クリスタルはゲーミング粗収益はVIPとスロットマシンでの好調な伸びによって2億3,690万香港ドルを生み出した。
アジアトップのVIPプロモーターであるサンシティー・グループが4月にサミット・アセントの29.68%の株式を取得したことを背景に、ティグレ デ クリスタルでのローリングチップ売上高は84億香港ドルへと28%増加し、勝ち金は68%増の6,900万香港ドルにのぼった。
19年上半期のスロットマシン収益は、スロット掛け金総額が16億香港ドルへと22%増加したことによって、38%増の9,100万香港ドルとなった。
しかしながら、マス・テーブルゲームでは、テーブルドロップは横ばいを維持したものの、ウィンレートの低下とルーブル安が香港ドルでの収益報告にマイナスの影響を与えたことで純勝ち金は8%減の7,700万香港ドルとなった。ホテル事業からの収益は2,040万香港ドルへと19%増加した。
ティグレ デ クリスタルは、サミット・アセントが60%を保有するオリエンタル・リージェントが直接運営を行っている。グループはまたゲーミング総収益の3%の管理手数料(割戻し前)を受け取る。
上半期にオリエンタル・リージェントが生み出した調整後プロパティEBITDAは1億850万香港ドルで、18年上半期からは62%の増加となった。
ティグレ デ クリスタルで進行中の拡張計画の最新情報を提供したサミット・アセントは、サンシティ―からのアドバイスによって再設計が予想されているためにフェーズ2開発が2022年初めまで延期されたことを明かした。
韓国焼き肉レストラン、中国鍋レストラン、ヌードルバー、プライベートクラブなどを含めた既存施設への増強は、20年第1四半期の開業に向けて順調に進んでいる。