2019年6月30日までの3か月間、シーザーズ・エンターテインメントの米施設ポートフォリオはプラス成長を示しており、同社がエルドラド・リゾーツとの173億ドル(約1兆8,338億円)の合併を準備する中、純収益は4.9%増の22.2億ドル、調整後 EBITDARは1.3%増の6.31億ドルとなった。
シーザーズにとって全てが良いニュースとはならず、2024年満期のシニア転換社債に関連するデリバティブ債務フェアバリューで大きな変化によって、直近の3か月間で同社は12か月前の利益2,900万ドルから株主に帰属する純損失3.15億ドルへと滑り落ちることとなった。
しかし、ラスベガスとその他米地域という施設レベルのシーザーズの主要2部門両方で好調な業績となり全体としてプラス成長となった。2018年7月のセントール・ホールディングスの買収によってシーザーズの「その他米地域」の収益にさらに8,200万ドルが加わり、同期間のセグメント合計は10.6億ドルへと8.4%押し上げられた。
ラスベガスでは純収益が1.0%増の10億ドルとなり、世界のその他地域で運営する施設で構成される「その他全て」の収益は7.6%増の1.56億ドルとなった。
シーザーズは、ホテルや飲食部門での増収によってラスベガスの純収益は1,000万ドル増加し、シーザーズ・パレスでの不運なホールドとバカラを除くテーブルゲーム取引額の不調によってその一部が相殺されたと述べた。
ラスベガスにあるホテルではキャッシュ収益が6.3%増加し、客室稼働率が2018年の93.9%から97.5%に改善したことで1日あたりの平均売上が2.2%上昇した。
グループ全体のカジノ収益は同四半期、11.3億ドルへと6.0%の増加、2019年前期は22.1億ドルへと8.0%増加した。
シーザーズのトニー・ロディオCEOは、「シーザーズでは、セントールからの貢献とラスベガスのホテル・飲食事業の好調に後押しされて、第2四半期は堅実な業績となった。
当社のラスベガスの業績は団体およびレジャーの高い需要の結果であり、それによって2四半期連続でホテルキャッシュ収益と稼働率の四半期記録が塗り替えられた。これらの結果は、アトランティックシティや地方ポートフォリオのその他の部分での競争圧力に加えて、主にシーザーズ・パレスでのホールドの不運によって一部相殺された。
提案中のエルドラド・リゾーツとの合併を無事完了させる努力をする中で、経営陣も私自身も、収入機会の増加、そして業務効率の改善を通じて事業と財務状態の改善に今後も焦点を当てていく。この提案中の取引によって、動きの激しい産業で成功する態勢の整った業界をリードするプラットフォームが作り出されると確信している」と述べた。