香港を中心にIR事業などを展開するオシドリ・インターナショナルは”長崎ファースト”を強調し、義理と人情にも訴えた。会社名は夫婦仲の良さを象徴するたとえとして使われるオシドリから命名したように、今後も長崎に対し、忠実なパートナーとして取り組んでいくことを誓った。
6月27日に国内外の事業者6社が佐世保市内に集まった「九州・長崎統合型リゾート(IR)ビジネス構築セミナー」の中で同社マネージングディレクターのケリー・ラム氏は「長崎、佐世保を輝かせるのが私たちの望みです。若者の雇用を確保し、生まれ育ったふるさとの近くで生活できるように街を活性化したい」と話し、その振興策のひとつとして行政と協力して長崎・大村空港の拡大にも協力を惜しまないと話した。
すでにオシドリ・グループは長崎・佐世保IRに向け、4,000億円規模の投資を計画していると明かしているが、ケリー・ラム氏はこの日、ハウステンボス内を循環するモノレールに「1億米ドルを投資する」ことも明言した。
また、IR誘致に成功した際にターゲットにする客層については「家族やビジネスマン。マスの方が大きいと考えている。子どもたちをテーマにした施設をつくり、文化を育んでいければ」と話した。オシドリの熱いラブコールは長崎県民の心に届くか。