日本でパチンコホールを経営するオークラホールディングスが馬の調教へと事業を多角化させている。
関心分野を多角化するにはユニークな取り組みとも言える調教に乗り出すオークラは火曜、同社のCEOであり支配株主の山本勝也氏が支配権を持つイチクラ・リミテッド(一藏有限公司)との間で合意に達し、2頭の馬術用馬を合計2億1,280万円で購入することを明かした。同社はまた、今月末までに調教施設の運営を開始する計画もしており、2020年の東京オリンピックに出場することで、この新事業ベンチャーの認知度をさらに向上させることを目標にしている。
オークラは馬の調教に乗り出す理由を以下のように述べた。「パチンコ業界が減退し続けていることを考慮して、競技馬の調教へと事業範囲を拡大・多角化している。日本での競馬への継続的な関心、そしてその他の形の馬場馬術への関心が高まっているという状況を考慮して、当グループは日本およびアジアで競技馬の調教に需要があると見ている。
加えて、グループのマーケティングスーパーバイザーであり経営陣の一人でもある前田諭志氏は、10年以上現役の馬術選手として活躍しており、調教の分野で豊富な知識とコネクションを積み上げてきた。
馬たちがヨーロッパや世界的な大会に参加し、高い評価を得ていることを踏まえて、取締役会はその馬を購入し、2020年の東京オリンピック出場の可能性を含む国際大会への参加を支援することによって、馬の調教という当グループの新事業ベンチャーに対する世間そして専門家の認知度を向上させることができるだろうと見ている。
馬たちは当グループの新事業の象徴、そして大使としての役割を務め、国内外で、高い参入障壁を持ち、評判がベースとなるこの業界に割って入る手助けをしてくれる可能性がある」
日本で17店のパチンコホールを経営するオークラは最近、規制の強化によって店舗での貸玉収入が6.7%減の177.1億円に、収益は7.5%減の41.8億円に減少したことを発表していた。同社は、規制によってパチンコやパチスロ機の射幸性が制限され、その魅力が減少し来店者数にマイナスの影響を及ぼしていると述べた。