祖国である南アフリカから長い道のりを旅してやって来た マーク・ハウエル氏は、TCSJOHNHUXLEYのアジアセールス部門トップとして、現在はマカオを第2の故郷と呼んでいる
ベン・ブラシュク: お話の機会をいただきありがとうございます。まず初めにこれまでの経歴について少し教えていただけますか?
マーク・ハウエル:南アフリカのヨハネスブルグで育ち、サントンにあるセント・デイビッズ・マリスト・イナンダという学校に通いました。その経験が基礎となって、いい意味で私の将来に大きな影響を与えてくれました。学校ではたくさんのスポーツを経験し、それが子供時代の最高の思い出の一つとなっています。その結果多くの素晴らしい交友関係を築くことができましたので、ヨハネスブルグにあるウィットウォーターズランド大学でも同じようにスポーツを続けました。
BB:ゲーミング業界に関わることになったきっかけは?
MH:大学を卒業してすぐに、ヨハネスブルグにある地元企業のマーケティング部門で働きました。その後幸運にも、MPゲーミングという会社で働くことになり紙幣鑑別機やスロットマシンの部品を販売していました。そこではマーカス・プレイダー氏の下で働き、業界について多くのことを教えていただき、ゲーミングでの私の将来の基礎を築いてくださいました。
2013年に今は亡きジョン・ウィスキン氏からTCSJOHNHUXLEYのアフリカ事務所でのセールスの役職をオファーしてくださり、多くの時間を割いて私を鍛えてくださいました。その結果、2016年のアジアへの異動に必要な知識や経験を得ることができ、現在はレベッカ・キングスウ ェルの下で働いています。
BB:マカオに初めて異動してきたときに直面した主な課題は何でしたか?
MH:アジアに最初に降り立ったときは、約18カ月間シンガポールを拠点にしていたので、文化の違いに慣れるのはまだ楽なほうでした。シンガポールとマカオを定期的に行き来したことで、マカオ市場について徐 々に理解を深めていきました。そのおかげで2017年12月のマカオへの異動に備えることが出来ました。

BB:普段の仕事というのはどのような感じですか?
MH:普段の仕事では一貫してお客様に焦点を当てています。多岐にわたるマーケットで営業していますので、仕事の大部分はお客様のビジネスや、特定のマーケットでの個々のニーズを理解することになります。アジア太平洋地域で働くことの大きな利点の一つに、これらの成長マーケットに触れていられるということがあります。
BB:ゲーミング業界で働く中で最も刺激的なこと、または興味を惹かれることは何ですか?
MH:正しい姿勢で向き合い、本当の意味で与えられたチャンスを楽しむことを学べば、この業界で働くことは、プロとしても個人的にも驚くほどプラスの影響を与えてくれます。
BB:アジアのゲーミング業界が現在直面している主な課題は何ですか?
MH:サプライヤーの視点から見た主な課題は、アジアだけでなく、世界的にも、急速に発展するテクノロジーのスピードについていくことです。ますます規制が厳しくなるマーケットにおいて画期的な新ソリューションに対する需要が高まっており、それと組み合わさることでも、もちろんいくつかの課題が生まれてきます。しかしながら、全体としてはこれはカジノにとってプラスです。我々サプライヤーに絶えず進化するか、他社に後れを取るかというプレッシャーを与えます。事業者の側から見ると、このイノベーションを押し進める競争の激しさは、販売される製品やソリューションという観点で大きな利点となります。ですので、課題の多い業界であることは間違いありませんが、巨大な機会をもった成長産業でもあるのです。
BB:故郷の何が一番恋しいですか?
MH:典型的な駐在員の答えは友人や家族でしょう。そして私もその例に漏れません。しかしもう一つ付け加えるなら…ゴルフコースです!
BB:余暇はどのようにしてリラックスしていますか?
MH:働いていない時はできる限りスイッチをオフにするようにしています。それでも空き時間にはスポーツをするのが好きです。
BB:仕事で定期的にアジア全土を訪れていらっしゃいます。お気に入りの国や地域はありますか?
MH:はい、世界中でシンガポールに勝る場所は多くないと思います。世界ナンバー1の空港に降り立てば、この街は絶対にがっかりさせません!
BB:最後に、10年後はどこで何をしていると思いますか?
MH:ゲーミング業界こそ私が心から楽しんでいる場所であり、可能性が無いとは言い切れませんが、近々どこかへ移るとは思えません!10年後には、今我々がTCSJOHNHUXLEYで一生懸命取り組んでいる全ての仕事が望んでいる結果につながり、今後もゲーミング機器の世界トップのサプライヤーとして認められるというビジョンが実現されることを願います。