ウィン・リゾーツでは、2019年3月31日までの3か月間のマカオ事業からの営業収益が、ウィン・マカオで進行中の改装工事の影響を受けて、2.6%減の12.5億米ドル(約1,372億円)となった。
マカオ半島にある同社の最初の施設であるウィン・マカオでは、収益が15.3%減の5億2,390万米ドルとなり、調整後プロパティEBITDAは21.9%減の1億6,390万米ドルへと低下した。
ウィン・マカオのVIPセグメントはこの影響をまともに受け、VIP売上は40.3%の急落となる170.9億米ドルに落ち込んだ。それに対してマステーブル・ドロップ(掛け金総額)は、2.2%だけの減少となる13.5億米ドル、そして控除率の改善によってマステーブルゲーム売上が前年同期間比で3.1%増の2億6,450米ドルとなった。スロットマシン掛け金総額は20.8%減の7億9,440万米ドルに減少し、3,790万米ドルがカジノ側の取り分となった。
同社は最近、1億米ドルをかけたウィン・マカオのアップグレードに乗り出しており、その中にはアンコールホテル客室の改装や、非ゲーミング施設の追加、そしてゲーミングスペースをVIPからプレミアムマスターゲットへと変換していくことなどが含まれている。
しかしながら、ウィン・パレスではそのような混乱は見られず、19年第1四半期の営業収益は前年比9.1%増の7億2,660万米ドル、調整後EBITDAは5%増の2億2,260万米ドルへプラス成長となった。
この成長は主に、マスの掛け金総額が7.1%増となる13億米ドルに増加したことに後押しされており、3億1,550万ドルがカジノ側の売上となった。VIPの掛け金総額は17.9%減の126.3億米ドルに落ち込んだが、18年第1四半期の2.60%から大幅に上昇した3.91%のホールド率によって助けられた。スロットマシンの掛け金総額は7.8%減の9億7,500万米ドルとなった。
グループ全体でのウィン・リゾーツの営業収益は3.7%減の16.5億米ドルとなり、ラスベガス事業は7.1%減の4億100万米ドルに減少した。