フィリピンのゲーミング会社レジャー・アンド・リゾーツ・ワールド(LRWC)が、未発行株式から13億強の普通株を発行することを株主が承認したことを受けて、6社の投資家から合計43.8億比ペソ(約92億円)の資金を集める予定であることを明かした。
株式は1株当たり3.60比ペソの価格で発行される予定。
LRWCは、マカオのギャラクシー・エンターテインメント・グループがボラカイ島での統合型リゾートライセンス獲得を目指して提携した現地パートナーとして知られている。この提携は、フィリピンのゲーミング規制当局、PAGCORが5億米ドル(約552億円)規模のボラカイIRの開発への暫定ライセンスを付与したことで、昨年初頭に世界中で大きく報道された。しかしその後、フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ大統領は、新たなカジノ建設を承認しないと宣言している。
LRWCは、ゲーミングインフラを提供するファースト・カガヤン・レジャー・アンド・リゾーツの過半数以上の株式も所有しており、別の子会社を通じてマニラにあるミダス ホテルを運営、そしてミダス内のカジノフィリピーノをPAGCORにリースしている。
今回公表された投資家の1社が、現在ウラジオストック近郊のプリモリエ・エンタテイメントゾーンに9億米ドル規模の統合型リゾートのフェーズ1を開発しているロシアのカジノ事業者、ダイアモンド・フォーチュン・ホールディングスと同名だった。
しかしながら、ダイアモンド・フォーチュンのトーマス・ギボンズCEOはInside Asian Gamingに対して、LRWCの株式購入に関わったのは彼の会社ではないと伝えた。