大阪IRに向け、大きな動きがあった。 大阪府市が目指すIR誘致に日本の大手総合リース企業「 オリックス」と米IR大手「MGMリゾーツ・ インターナショナル」が共同で参入する。MGMは22日に大阪IRの開発・ 運営を目指してオリックスと同等の出資比率の企業共同体をつくる ことで合意したと発表した。
また、オリックスの井上亮社長兼最高経営責任者(CEO) も大阪での事業について「MGMと組みながら考えている」 と述べた。 国内の大手企業がIR事業に名乗りを上げるのは初めて。 日本経済新聞などが伝えた。
オリックスによるとMGMと2018年末に覚書を交わしたという 。IR全体の運営はオリックスを含む企業共同体、 カジノ部分はMGMが担う。 オリックスは関西の大手企業数十社に企業共同体への参加を打診し ている。
大阪府市が24年開業を目指すIR誘致を巡ってはMGMのトップ 、ジム・ムーレン氏が年明け早々に「大阪第一」を宣言。21日、 都内での会見でも「大阪・夢洲にIRをつくりたい。 地元の企業と力を合わせて、日本らしいIRをつくり、 その素晴らしさを世界に発信したい」 と大阪のIR事業に全力で取り組む姿勢を強調していた。
大阪府市は2月に発表した夢洲のIR基本構想案で国際会議などの 「MICE施設」を国内最大規模とする方針を盛り込んだ。 今後は4月にも事業者に対し、IRのコンセプトを公募する考え。 これを受け、 オリックス株が上昇するなどマーケットも素早く反応したが、 各IR事業者の動きも間違いなく活発化しそうだ。