マカオのゲーミングコンセッション保有者、SJMホールディングスがコタイ地区の新しい統合型リゾート、グランド リスボア パレスの建設を今年前半に完成させる予定であることを明かした。
木曜の2018年年次決算報告の中で発表されたこのニュースは、グランド リスボア パレスが2020年初頭までに営業準備が整わないという最近の懸念を和らげるために伝えられた。
正確な開業日は関連する全てのライセンスの発行状況によるが、SJMは「今年前半に建設を完了させ、その後できる限り早い時期に営業を開始するのを楽しみにしている」と述べた。
その間に、同社のゲーミング子会社である ソシエダーデ・デ・ジョゴス・デ・マカオ・エス・エー(「SJM」)は、減価償却費と支払利息の減少に加えて株式報酬が減少したために、2018年の親会社株主に帰属する利益が45.2%増加の28.5億香港ドル(約403億円)となったことを報告した。
18年度の純収益は8.3%増の336.8億香港ドルとなり、グループの調整後EBITDAは21.1%増の37.2億香港ドルにのぼった。
特にマスマーケットにおいてゲーミング粗収益(GGR)が12.1%増の230.8億香港ドルという著しい成長を見せ、その一方でVIP収益は1.1%減の196.6億香港ドルにとどまった。その結果、マスマーケット収益は、前年の49.6%に対して今年はSJMの2018年GGRの52.6%を占め、その一方でVIPが占めた割合は47.9%から44.8%に減少した。
旗艦施設であるグランド リスボアは、GGRが4.7%増の156.6億香港ドルとなり、調整後EBITDAは24.4%増の20.8億香港ドル、そして利益は33.8%増の18.8億香港ドルとなったことを報告した。
SJMは一株当たり0.21香港ドルの最終配当を予定している。