日本のゲーミング機メーカー、アルゼゲーミングテクノロジーズは、アジア市場に照準を合わせすぎているという過去のイメージを払しょくすることを狙って、2019年はヨーロッパでの大きな成長を目指している。
アルゼヨーロッパが過去最高の年間収益を記録したことを受けて、同社のヨーロッパ事業開発部部長、デービッド・ミーチャー氏は木曜、ICEロンドンで行われたInside Asian Gamingとのインタビューの中で、2018年にリリースされたMuso Triple-27筐体を筆頭に、新たに開発された製品に対して顧客の関心が高まっていると話した。
「アルゼに対して多くの方が特定のイメージを持っているが、実際に我々の取り扱い製品を見に来ると、皆さんかなり驚かれる」とミーチャー氏は語った。「昔からアルゼ商品は、かなり大きな筐体、非常にギラギラしていて、とても明るい筐体だと見られてきました。これらの製品も明るいですが、従来の一部製品よりもよりヨーロッパ的でおしゃれなデザインになっています」
2018年にキプロスでゲーミング機運営および供給のライセンスを獲得し、そしてギリシャでもゲーミング関連の受託業者として運営許可を獲得したことで、ミーチャー氏は、同社がヨーロッパでの拠点拡大を積極的に目指していると述べた。
「我々にとってヨーロッパは常に小さな市場でしたが、その市場に熱心に取り組んできたことによって、今はそれを拡大させ、売上が戻ってきています」と説明した。「多くの人がその実績を見て、そして我々のゲームが競争力を高めている、過去のように単なる小さなニッチ市場のメーカーではないという噂が広まったことで、本当にヨーロッパでの市場を築きつつあります。昨年はヨーロッパにとって過去最高の年になったので、今年はそれを土台にしてさらに拡大していきたいと思っています」
市場に投入される予定の新ゲームの中に「Fu Lai Cai Lai(福来财来)」がある。アルゼはすでに東南アジアでの人気が証明されているプログレッシブジャックポットのリンクがヨーロッパに上手く変換されることに高い期待を寄せている。
「当社のアジアテーマのゲームは好調です」とミーチャー氏は話し、「オーストラリアがテーマのゲームで射幸性の高く好調な製品がいくつかあります。それらは通常ヨーロッパで成功する場合が多いので、そのようなゲームをたくさんヨーロッパ市場に持ってきています。しかし、それだけでなくマルチゲームやヨーロッパ限定のゲームもさらに投入する予定をしています。
今年の後半にはさらにヨーロッパに焦点を当てたゲームが投入されはずだと思います」