MGMリゾーツ・インターナショナルは、ザ・ミラージュ&カジノの運営をハードロックインターナショナルに現金10億7,500万米ドル(約1,220億円)で売却することで合意したと、14日未明(アジア時間)に発表した。
本契約に基づき、MGMリゾーツは「ザ・ミラージュ」の名称とブランドを保持し、ハードロックが同施設のリブランディング計画を最終的に決定するまでの間、最長3年間、ハードロックにロイヤルティフリーでライセンスを供与する。
2022年後半に完了する予定のこの取引は、ベラージオ、MGMグランド、マンダレイベイ、シティセンターなど、MGMが2019年以降に売却したラスベガスの主要資産の中でもっとも最近に売却が決まったものとなる。
MGMリゾーツのCEO兼社長のビル・ホーンバックル氏は、以下のように述べている。「この取引は、MGMリゾーツとラスベガスにとって重要な節目となる」。
「1989年にミラージュをオープンさせたチームの一員として、私はミラージュがいかに特別な場所であり、ハードロックチームに素晴らしい機会を与えてくれているかを身をもって知っている。30年以上にわたり、一貫してワールドクラスのゲーミングとエンターテインメント体験をお客様に提供してきたミラージュの従業員の皆さんに感謝したい」。
1989年にオープンしたミラージュは、ストリップにある火山で有名であったが、2000年にMGMリゾーツが買収した。
大阪で約1兆円規模の統合型リゾートの開発を計画しているMGMは、ザ・ミラージュが2019年12月31日に終了した年度の調整後プロパティEBITDARを1億5400万米ドル(約174億円)と発表。税金と推定費用を差し引いた純現金収入は約8億1,500万米ドル(約925億円)になると予想している。