会長兼執行取締役
サンズ・チャイナ
パワースコア: 907
昨年の順位: 41
評価理由
- 2013年にラスベガス・サンズに入社して以来、大物になるための道を歩む
- 投資銀行業からゲーミング業界へ転向
2013年にUBSインベストメント・バンクからグラント・チャム氏を引き抜いて以来、サンズ・チャイナとその米国の親会社であるラスベガス・サンズが同氏に大きな期待を寄せていることは明らかである。
同氏はUBSに14年間勤務し、2006年から2013年まではアジアゲーミングリサーチを担当し、2007年から2010年までは上海で中国の資産研究に携わ っていた。オックスフォード大学を優秀な成績で卒業し、その後出身地である香港に戻り資産研究に携わることになったが、世界のゲーミング業界の大物が声をかけるのは必然の人材であったのであろう。
元々はアジアを拠点とするグローバルゲーミング戦略の上級副社長として入社し、2015年にはサンズ・チャイナの参謀長に任命され、2020年2月には最高執行責任者に就任した。そして、創業者シェルドン・アデルソン氏が1月に逝去した後、彼の存在価値が更に露わになってきた。
今ではLVSの四半期ごとの決戦発表会の常連となり、マカオの話題になると真っ先にコメントを求められるほど、同社の事業や地域ごとのゲーミング、またプレミア市場に関する深い知識を持ち合わせている。
同氏は本年、LVSの会長兼CEOであるロブ・ゴールドスタイン氏に代わって、サンズ・チャイナの資本支出委員会に参加し、1,000万米ドル(約11億円)となる予算外の資本支出プロジェクトに関して意見を出せる立場となった。
46歳という若さで躍進し続けている姿は悪くない。