会長
パラダイスグループ
パワースコア: 828
昨年の順位: 29
評価理由
- 2017年に韓国で初となる真の統合型リゾート、パラダイスシティを開業
- ソウル、仁川、釜山そして済州などにある外国人専用カジノ市場でトップを走る
パラダイスグループ会長である同氏は、2004年に同氏の父であるチョン・ラグォン氏の逝去後、家族経営であった同社を継承。近年の過酷な逆風と戦 ってきているが、同氏も父親と同様の野心を抱いてきた。
2017年に仁川に同氏がアートをテーマにした統合型リゾート、パラダイスシティを開業したことが何よりの証拠である。13億7,000万米ドル(約1兆5,000億円)の開発費が投じられたパラダイスシティは北アジアに建設された最初の真の統合型リゾートであったが、ポテンシャルを示す機会はほとんどなかった。
中国が多くの訪問客の出国を止めた中韓外交摩擦の真っ只中に開業した同IRは、開業以来約5年間で利益を上げていたのはほんの短い期間であった。パラダイスシティは、同社が所有する外国人専用カジノ4軒のうちの1軒で、4軒すべてが新型コロナ感染拡大によって計り知れない打撃を受けており、結果として、2020年は1億米ドル(約114億円)の損失となり、未だ回復の目途がたっていない。
妻のエリザベスと共に熱烈なアートコレクターである同氏は、国境が再開した暁には、ここ2年間に関心を示し続けてきた韓国の小さな外国人コミュニテ ィと同じくらい、中国のレジャーへの情熱が大きくなることを望んでいるのは間違いない。