直近の新型コロナによる打撃からマカオが回復しつつあるようだ。8月16日から22日までの週のゲーミング粗収益が、その前の7日間よりも55%多くなると言われている。
証券会社バーンスタインの週次のチャネルチェックによると、直近週の一日あたり平均GGRは、中国本土で旅行制限が徐々に緩和されたことに助けられて、7,800万パタカから1億2,000万パタカ(10.7億円から16.5億円)へと増加した。8月14日から18日までの旅客数も8月6日から12日の週と比べて168%増加した。しかしながら、7月の一日あたり平均からはなおも42%低い水準だった。
7月20日に南京市で感染拡大が初めて確認されて以降、本土の新型コロナ感染者数は1,200人を超えたものの、その後は急減し月曜には国全体で見ても新規の市中感染は確認されなかった。
23日(月)のレポートの中で、バーンスタインのヴィタリー・ウマンスキー氏、ルイス・リー氏、ケルシー・ヂゥー氏は、過去1週間で収益は大幅に増加したものの、GGRの数値はなおも抑制されており、一日あたりの平均である1億900万パタカ(15億円)は、7月の平均2億7,200万パタカ(37億円)と比べて60%少なく、2019年8月の平均7億8,300万パタカ(107億円)と比べると86%も少ないと述べた。
アナリスト達はこのように書いている。「中国における新型コロナの現在の状況があと数週間、9月に入ってからも続く可能性があり、マカオへの渡航に打撃を与える。マカオにとっての状況は10月に、4月/5月の水準に戻り始めると予想している」。
バーンスタインは、GGRが前月比で少なくとも50%減少すると予想しており、2019年8月と比較すると80半ばのポイント減を意味する。
同社は「第4四半期にGGRの改善が始まると見ているが、より重要な旅行障害の撤廃は来年までなさそうだ。」と付け加えた。