世界的なゲーミング大手サイエンティフィック・ゲームズは、ゲーミング収益の回復とデジタル事業の継続的な好調により、2021年6月30日までの3ヵ月間に黒字化した。
アジア時間の夜に発表された同社の決算報告によると、21年第2四半期の収益は前年同期比63%増、3月期との比較で20.7%増の8億8,000万米ドル(約971億円)。その結果、純利益は1億1,300万米ドル(約125億円)となり、前年同期の1億9,800万米ドル(約218億円)および第1四半期の900万米ドル(約9億9,300万円)の損失から改善した。調整後のEBITDAは、前年同期比2倍以上の3億8,300万米ドル(約423億円)となった。
セグメント別では、ゲーミング事業とゲーミング機器の販売が好調に推移したことにより、ゲーミング部門の収益が303%増の3億6700万米ドル(約405億円)、調整後のEBITDAは20年第2四半期の3,100万米ドル(約34億2,000万円)の損失に対して1億9600万米ドル(約216億円)となった。
宝くじの収益は27%増の2億6,600万米ドル(約293億円)、調整後のEBITDAは1億3,800万米ドル(約152億円)、デジタルの収益は27%増の9,300万米ドル(約103億円)、調整後のEBITDAは3,100万米ドル(約34億2,000万円)だった。
SciPlayの収益は7%減の1億5,400万米ドル(約170億円)となったが、新型コロナウイルスの感染拡大が発生した20年第2四半期に次いで、過去2番目に高い収益となった。調整後のEBITDAは4,800万米ドル(約53億円)だった。
同社のバリー・コトル社長兼CEOは、以下のように述べている。「当社は感染拡大から脱却し、非常に勢いのある、より強力な会社になった」。
「当四半期にはあらゆる事業が前四半期比でトップラインとボトムラインの両方で成長した。ゲーミングは19年第4四半期以降で最高の収益を上げ、宝くじとデジタルは記録的な業績を達成し、SciPlayは全四半期の中で2番目に高い収益を達成した」。
「戦略的見直しの後、コンテンツとデジタル市場に焦点を当てたクロスプラットフォームのグローバルゲーム大手になるべく取り組んでいく。我々は会社を変革するために迅速に動いており、これから進む道をこれほど楽観的に思ったことはない」。