フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ大統領が、首都圏を対象とした2週間におよぶ最も厳しい強化されたコミュニティ隔離措置(ECQ)を発表したことを受けて、マニラ全域のカジノは再び閉鎖となる予定だ。
感染力が高い新型コロナウイルスのデルタ変異株による感染拡大阻止のため、強化された一般的なコミュニティ隔離措置(GCQ)が継続されていたが、8月6日から20日まではECQ措置が実施される。
3月29日から4月30日までの1カ月間実施されていたECQの制限措置の下では、カジノを含むすべての屋内観光施設は営業停止を余儀なくされた。
マニラの統合型リゾート内のゲーミングエリアでは、7月26日の時点で、GCQの制限が厳しくなり収容率が50%から40%に減らされている。
ハリー・ローク大統領報道官は、声明の中で次のように述べている。「[マニラをECQに戻す]のは簡単な決断ではない。我々は、その提言に対する議論に多くの時間を費やしてきた。」
マニラがECQに後退したのは、これで3回目となるが、それには昨年初めフィリピンのゲーミング規制当局のPAGCORが、2020年3月15日以降すべてのカジノを閉鎖するよう命じた第一波の時も含まれている。
国による隔離措置は、2020年6月以降徐々に前向きに緩和され、マニラの統合型リゾート事業者は8月には稼働率30%で再開する許可を与えられた。しかし、依然としてフィリピンを席巻しているより大規模な感染拡大により、2021年3月29日からマニラ首都圏で厳しいECQ措置が再び実施となった。