大阪府・市が誘致を目指すIR(カジノを含む統合型リゾート)で、米MGMリゾーツ・インターナショナルとオリックスの共同グループが1兆円規模の投資を計画していることが日本経済新聞の取材で明らかになった。開業は最速で2028年を目指す。20日に府・市へ提案書を提出するという。
同紙によると、MGM・オリックスは提案書に投資額1兆円規模と盛り込むほか、夢洲への地下鉄の延伸費用の一部といったインフラ整備費用の約200億円についても負担するとのこと。
大阪府・市では、コロナ禍の影響などを受け、今年2月に実施方針案を大幅に修正したことを理由に、IR施設の部分開業を認めるとともに展示施設、宿泊施設などの段階的な整備を容認した。条件が大幅変更となったため、「公平性を担保する観点から」(大阪IR推進局)今年3月19日から4月6日まで、追加で事業者公募(RFP)に参加する事業者を募っていたが応じた事業者はおらず、同グループのみの応募となっている。
府・市は応募された内容を審査し9月にも認定、ことし10月から2022年4月までの期限内に国へ申請する予定。国は候補地と事業者パートナーからの区域整備計画の認定申請を受け付けた後、IRの開発候補地を最大3カ所まで選定する予定。